悲しい雨の日

6月に入ったばかりの雨の日のこと、娘の学生の頃の級友が天国へと旅立ってしまいました。
まだ23歳、本当にやりきれない気持ちでいっぱいです。
亡くなられた「Mちゃん」のお姉さんが、クラスメートだったみんなにお別れに来て欲しいと。
雨の降るお通夜には遠方からもいっぱいの懐かしい顔がそろったといいます。
娘は隣県の短大で、一人暮らしをしながら
保育師という同じ目標を目指した、たくさんのお友達に出会いました。

Mちゃんは女子大の中でも、とびっきり可愛らしい存在だったようです。
卒業してから、念願の保育師として働きながら頑張っていたある日
事件にあってしまい、身体に傷を負わされてしまったMちゃん。
どんなに怖かった事でしょう...夢だった仕事にも行けなくなってしまい
家にいることが多かったといいます。
刃物で負わされた傷は深いものではなかったらしいのですが、
心におった傷は、想像以上に深いものだったのでしょう。

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私も同じ歳頃に、後輩を若くして亡くしたことがあります。
ほんとうに突然の病で一夜にして逝ってしまった彼女。
お母様は憔悴しきっておられて、その姿がいまでも忘れられません。

後輩のお父様が、葬儀に参列した私達多くの女学生に
「あなた方は、ご両親より一日でいいから長く生きてください。
こんなに悲しい思いをするのは、私達だけで充分です。」
そんなお話をして下さいました。
この事があってから、事あるごとに親にとって子どもの先立たれるほど悲しいことはないんだ。
そう思ってきました。
振袖のかけてあった彼女の眠るような顔は今でも忘れる事は出来ません。

このことが重なって、Mちゃんが旅立った事は、
娘にとって大きな出来事であり、何十年たっても忘れる事はないだろうかと思います。
Mちゃんが、そんな事のための生まれてきたのじゃないことも、
そんな事の為に生きてきたのじゃない事も、
充分わかってはいるのですが、 
教えてくれた事の大きさは、あまりにも大きすぎます。
 

Mちゃんのお父様がこんな言葉を娘たちに託してくださいました。

「生まれかわっても、また同じ家族になろうね。」
お姉ちゃんの結婚式。じいちゃん、ばあちゃんとドライブへ出掛ける時。
家族で食卓を囲んだ時...
太陽のように明るい娘の笑顔を見ることができました。
子供が大好きで、音楽と写真が好きな娘でした。
私の為のコンサートチケットを購入して誘ってくれたことは、
涙がでるほど嬉しい親孝行でした。
家族思いの自慢の娘です。
充分すぎるほどの我慢と努力を積み重ね、頑張ってくれましたので、
これから心の羽根を自由に伸ばし、ゆっくり休んでほしいと祈るばかりです



載せるかどう迷ったのですが、娘を持つひとりの親として
事件にさえ会わなければ、こんなに悲しい思いをすることはなかっただろうと
Mちゃんによく頑張ったねとの思いを込めて...

Mちゃん、今は心の羽根を休める事が出来てますか。
ご冥福を心からお祈りします。
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by koko-ran | 2009-06-21 22:47 | 想うこと
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